Teppen Troopers!

バイクと、カメラと、僕らの日常記

復権のタクマ―!

 我が家にデッドストック状態で保管されていたタクマ―。もう少し付け加えるのであれば "SMC TAKUMAR 1.4/50" です。ネット上の情報によれば、Super-Takumarからの流れをくむ最終型で1973年に発売開始されたもののよう。
 K-5を使っていたころに購入し、その描写にほれ込んでから使い込んだレンズ。いつからか(おそらく"18-35mm F1.8 DC HSM | Art"を手に入れたあたり…)、使わなくなって死蔵していたもの。久しぶりに太陽の光の下へ連れ出してあげました。

我が家の50mmレンズたち

現在、我が家にある50mmレンズは上の写真のとおり。ラインナップは左から

  • Carl Zeiss Jena Tessar 2.8/50
  • SMC TAKUMAR 1.4/50
  • HD PENTAX-D FA 50mmF1.4 SDM AW

1950年代、1970年代、2010年代のレンズ。知らない人に「この中にいる仲間外れは誰でしょう?」って聞いたら、きっと一番右を選ぶでしょうね。笑 ちなみにあえて正解を作るなら一番左ですかね。F値が2.8ってことで。

まず今回の主役レンズ、タクマ―。いわゆるアトムレンズなんで黄変していますね。デジタルカメラで使う分にはホワイトバランス設定でどうにでもなります。

次に、ついでで紹介となるテッサー。タクマ―が好きすぎて、オールドレンズならどれも好きな描写になるのでは?!と買ってきたレンズ。使い勝手が悪いので、利用頻度は高くなかった記憶。
唯一のモノコーティングのよう。このテッサーは年代ごとに多少の仕様変更を加えられながら販売が続いたそうですが、最後までモノコーティングを貫いたとか。解放だとフワフワな描写ですが、絞ると鋭い。鷹の目テッサーを感じられる安価なレンズといった感じです。
レンズを覗き込んだ感じ、澄んだ色をしていてスッキリ。晴れた午後、カーテン際でポートレートなんて撮影したらよい感じになりそう。 ・・・知らんけど。笑

最後がバリバリ現行レンズ。デカくて、太くて、重いレンズ。でも、レンズを覗き込んだ瞬間に銘玉を予感させるそれがあります。実際、このレンズで撮ると気にいる写真が量産できる素敵なレンズです!

実写

前置きが長きなりましたが、タクマ―で撮影した写真を掲載いたします。なお、JPEG撮って出しです。

道端で見つけた花。その存在感を表現してくれているようですね。絞りを解放してゆくと、さすがに背景がザワつきますが、逆にそのおかげでピントが合っている部分が際立っているような。うーん、語彙力ある人に説明してほしいですねw

カメラマン、とりあえずフェンスを撮る説。笑

絞り開放でかなり周辺減光し、ピントが合っている個所もフワッと柔らかい描写になります。私はこれを前向きにとらえていて、どこか物憂げな感じが好きです。

古めかしい雰囲気を出したくて、ホワイトバランスを曇天にして撮影。こういう滑り台って最近見かけなくなりましたね。

民家の窓に反射する夕日が優しい。タクマ―は、現代的なシャキッとしたメリハリのある写真にはならないけれど、こういう温かい写真になるから好きです。

そしてやっぱり安いよね。一万円あれば買えるのに、こういう写真が撮れるならそりゃ買いますわ。笑

久しぶりのマニュアル撮影も楽しめ、なかなか満足度の高い撮影散歩でした。

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