Teppen Troopers!

バイクと、カメラと、僕らの日常記

荒ぶるホーク・アイ

先日のタクマ―の記事に登場したプラナー。こちらも久しぶりに発掘し、せっかくなので試写してきました。

持ち出したのは "Carl Zeiss Jena Tessar 2.8/50" で、旧東ドイツに存在した光学機器メーカーのカール・ツァイス・イェーナ社で作られたレンズのようです。詳しいことはネット上で調べていただければと思うのですが、私の手元にあるのはその後期モデルのようです。初期は絞り羽根が14枚、中期が12枚、後期が8枚となっているようです。
上の写真は、わざと逆光下で撮影してみたのですが好みの描写です。やや左上のボケがうるさいですかね・・・?

タクマ―とは異なり、こちらは色乗り艶やかですね。モノコーティングを貫いたテッサー。このあたりは、実写に理由が表れているようです。

5-60年前のレンズを現代でも利用できるというのが驚きですね。
新しいレンズが出ると新技術や数値に惹かれて欲しくなってしまいますが、こうして古いレンズでも撮影できることを考えると写真は腕なんでしょう。猛省。

ちなみに、開放だとピントが合っている面でもソフトな描写になります。前向きにとらえるなら、効果を利用してファンタジックな写真を撮ることができるかもしれないですね。

ちなみに、このテッサーはカビありレンズ。確か、10年ほど前にマップカメラさんで購入したもの。オールドレンズを試してみたい!というだけで購入したものですが、写りはまずます。レンズを愉しむ分には良いと思います。

このレンズの良いところはズバリ色乗りだと思います。すっきりした描写は、さわやかな印象を持てます。
対して悪い面もあります。まず扱いづらい。絞りリングを最解放まで回し切ると、続けて絞り側にまわしても絞り羽が動かない。マウントアダプターKは絞り連動ピンを推したままに出来ないので、マニュアル切り替えができないこのようなレンズを利用するなら他社のアダプターを利用するのが得策だと思う。

テッサーの描写は素直で好きですが、扱いづらいので「また買うか?」と言われれば「NO!!」なレンズです。笑 とはいえ、すでに手元にあるのでじっくりカメラと向き合いたい気分の時などに持ち出してみようかと思います。

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