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バイクと、カメラと、僕らの日常記

belmont TABI 焚火台レビュー

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先日の日記で書いていた焚火台レビューをまとめました。
比較対象はSnow Peakの焚火台S、STCのPicogril398、TokyoCampの折りたたみ焚火台です。

 Snow Peak 焚火台Sとの比較

今回のレビューのメインとなる、Snow Peak 焚火台Sとの比較。焚火台Sは今まで愛用してきた焚火台。その焚火台と比べて、という観点からお伝えしたいと思います。

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まずサイズ感ですが、並べてみると思っていたほど差がなくてびっくりしました。メーカー公表値を比較してみます。

比較 belmont/TABI Snow Peak/焚火台S
幅 (width) 36.0cm 28.5cm
奥行き (depth) 23.7cm 28.5cm
高さ (height) 17.0cm 20.5cm

上面から見た面積で考えると、TABIが853.2cm^2で焚火台Sが812.25cm^2なので誤差の範囲でしょうか。燃焼位置の地上高を考えるとTABIの方がだいぶ低く、地面へのダメージはより気を付けなくてはいけないように感じました。

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焚火台Sのロストルは純正品ではなく、笑'sのちび火君専用ハイパーロストルを流用。Snow Peak純正のロストルは大きくて重いためこちらを使っています。純正品より多少面が低くなるようですが不便を感じたことはありません。

TABIと焚火台Sの比較だと、薪のくべ方に差を感じました。TABIは見た通り、横に積んでいくイメージです。これは断面形状がおわん型になるため、基本的には中央部に薪が寄ってしまうためです。対して焚火台Sは、ロストルのおかげで割とフラット。焚火台自体の剛性もあるのでフレームに薪をかけてくべることも可能。こういう自由度は焚火台Sのほうが高いと感じました。

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軽く触れた剛性の点では焚火台Sの圧勝です。うーん、というか剛性の観点でいえば、Snow Peakの焚火台シリーズに勝るものってあるのかな?組み立て式でなければSoloStoveとかも候補に挙がるかもしれませんけどね。

基本的に満足度の高い焚火台Sですが、TABIと比較して完敗いている点があります。言うまでもありませんが、それは重量です。

比較 belmont/TABI Snow Peak/焚火台S
重さ (weight) 約0.4kg 約1.8kg

その差、4.5倍!車でのキャンプを考えている方であれば重量って気にならないかもしれませんが、バイクでキャンプツーリングに行く場合は結構重要。TABIは強い風が吹いたときに単体だと飛ぶんじゃないか不安になるような軽さです。笑

基本的にこの二台で悩む場合でTABIを選ぶ場合は軽量さか、焼き色を重視する方じゃないでしょうか。

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一度キャンプで使った焼き具合はこんな感じ。綺麗な青色ですね。

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個人的には焚火台Sの焼き色も好きなんですけどね。世間的にはチタンブルーのほうが人気みたい。私は焚火台Sの使いこみ具合を見てちょっとニヤけてます。笑

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焚火台Sはオプションの収納ケースを利用しています。安くないけど、こういうアイテムって満足度が高くて良い。Snow Peakって所有欲を満たす製品出すの上手だよな、って思います。TABIは必要最低限でストイックな感じがしますね。

この二台を比較した個人的な総評は以下のとおりです。

belmont/TABI:より小型軽量の焚火台を探す方に。また、自分だけの焚火台を "育てたい" というかたはチタン製のこちらを!
Snow Peak/焚火台S:剛性が高く、簡単設営を望む方に。また、少人数で火を囲みたい方でこの二択ならこちらを!

picogril398(コピー品含む)との比較

友人がpicogril398を持っていたので、観察させていただきました。

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バイクキャンパーにはかなりの知名度を誇る(と思ってる)ピコグリル!長時間使っているところを観察していると、人気の理由がわかった気がします。

まず、この形状が凄く焚火に理想的。左右の板が真ん中に向かって傾いているおかげで、薪をくべたときに中央下部に空間ができます。この空間があるため、燃焼効率がとても良い。持ち主曰く、薪をくべるだけで燃えるそうです。
そして、写真のように網をかけるときにフレームに掛ける or 底板に直接掛けるという選択ができます。これで強火・弱火を使い分けることが可能です。

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さらに、amazonで売られているコピー品(と思われる)TokyoCampの折りたたみ焚火台。サイト上で見るとそっくりなのですが、実物は微妙に違いました。

まず、底板に湾曲がありません。思ったよりフラットです。見ていると、このせいで比較的に横風に弱そうでした。ただし強風でなければそのことが奏功し、燃焼効率向上に一役買っているみたい。また、後発品らしくフレーム(脚)の形状が違います。ピコグリルは地面からまっすぐ伸びているイメージですが、TokyoCampの折りたたみ焚火台は脚が開いていて安定感を高めています。
TokyoCampの焚火台を買う人はコスパを求める方でしょうね。

全機種比較

比較

belmont
TABI

Snow Peak
焚火台S

STC
picogril398

TokyoCamp
折りたたみ焚火台
幅 (width) 36.0cm 28.5cm 38.5cm 40.0cm
奥行き (depth) 23.7cm 28.5cm 26.0cm 22.0cm
高さ (height) 17.0cm 20.5cm 24.5cm 26.0cm
重さ (weight) 約0.42kg 約1.8kg 約0.45kg 約0.97kg

 TABIとpicogrilを比較するのであれば、火を大事に育てたい方はTABIの方が楽しそうです。picogrilは良くも悪くもとてもよく燃えます。対してTABIは吹いてあげたり、薪のくべ方は多少工夫しないと弱火になります。

個人的な意見ですが、趣味の世界でコスパを重視しすぎて目に余るコピー品に手を出すのはご法度だと思っています。コピー品を製造販売する会社に、新しいプロダクトを生み出す力なんてないだろうし、そういう意味では「元祖」を買ってその会社を応援すべきです。そういう意味では、picogril398とコピー品で悩んでいるのであればpicogrilを買ってあげてくださいませ。

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とは言いつつ、TABIも間違いなくpicogrilを意識した商品でしょう。picogrilをもとに、改善すべき点や自社のオリジナリティを注いだ製品のように見えます。

組み立ては思ったより簡単だったし、ほかのキャンパーとまず被らないのでオススメできるアイテムだと感じました。

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