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バイクと、カメラと、僕らの日常記

EOS R8は良き相棒となりうるのか、導入検証に行ってきた

以前記事で書いたとおり、フルサイズミラーレス導入を検討していて、結局はEOS R8となりました。うん、記事の結果と異なりますね。笑

cbf-aset.hatenablog.com悩んで悩みぬいて、決め手はAF性能でした。そう、AF性能に全振りした結論にしました。他の色々を目を瞑ったので、今後もそれを納得し、妥協できるのかを確認するために試用ツーリングに行ってきました。

優れているところは後述するとして、気になった点を書いていきます。
ちなみに、写真と文章はリンクしません。あしからず。笑

出力される色に違和感あり

私のカメラ歴はざっくり下記のような感じです。
Konica KD-410Z→Nikon D60Pentax K100DNikon D90Olympus TG-610→Pentax K-5→Pentax K-3→Panasonic GX-7→Nikon Df→Ricoh GR→Pentax K-1Ricoh GR III→Canon EOS R8
Konica / Nikon / Pentax / Olympus / Panasonic / Ricoh と、そこそこ多くのメーカーを触れてきたと自負していますが、Canonのカメラが吐き出す写真は今までのどのカメラよりも違和感がありました。

カメラ購入時に「Pentax / Nikonは寒色系だけど、Canonは暖色系だから今お持ちのカメラとは毛色が違いますね」とアドバイスいただいていたし、メーカーごとに色の出方が異なるというのは知識としては理解していたのですが、それをもろに肌で感じた次第です。。

ただ、ある程度は設定でどうにかなるのでこれは許容範囲ですかね!

ユーザインタフェースに違和感あり

操作感という観点から気になった点の上位二つを挙げてみます。

  • 「電源/マルチ電子ロックスイッチ」が使いづらい
  • 「シャッターボタン」と「メイン電子ダイヤル」の位置が手になじまない

まず「電源/マルチ電子ロックスイッチ」についてですが、電源のOFF/ON機構の真ん中に任意のボタンをロックすることができるロック機構が存在します。これは個人的な意見とすればロック機構はオミットしてほしいです。
これも設定で無効化できるようでした。設定個所は『MENU > 機能設定(4) > マルチ電子ロック』を選び、すべてのチェックを外します。

次に「シャッターボタン」と「メイン電子ダイヤル」の位置についてです。私はカメラはグリップを握って自然に人指す指を下したところにシャッターボタンがあってほしいのですが、EOS R8のシャッターボタンはその位置から下方に1cm弱ズレてます。また、シャッターボタンから見てメイン電子ダイヤルは前方にあってほしいのですが、EOS R8は後方にあり、ファインダーを覗きながらの操作は慣れません・・・

物理的な配置の問題なので、これは改善のしようがありませんね。慣れましょう。

その他、使ってみて気になったところ

EOS R8が悪いわけじゃなく、すべてのミラーレスに該当することですが、電源OFFのままファインダーを覗いても何も見えないのが困りもの。当たり前ですが、電源をいれないとEVFは何も映りません。先述のとおり、シャッターを押すというタイミングまでは電源を入れない撮影スタイルだったので、ファインダーを覗いてフレーミングして・・・というタイミングで何も見えないというのが困りました。
いやいや、電源つければいいじゃん!と言うわけで電源をつけると、バッテリー容量が他機種より少ないため、バッテリー残量メモリが減ると精神衛生上つらい・・・笑

また、正直なところ所有欲を満たすような質感はないです。私は小型軽量なカメラを求めている割に、手にずっしり来ないと満足しないのかも・・・でもまぁ、EOS R8の場合は手に触れた瞬間から多少のチープさを感じます。主にグリップに。
気に入ったカメラで撮影に出かければテンション上がるし、撮影に集中出来るタイプなのでこの点は気になるところ。値段からしてもう少しプラスアルファの要素があるといいかな。(質感もそうだけど、巷で言われている通りボディ内手振れ補正はあっても良いかも。必要か否かというよりは、あくまで値段からするとっていう感覚論です)

良いところもあるよ!

こう話していると、「じゃあ、EOS R8を買ったのは失敗だったの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。このカメラの良いところも二点ほど紹介しますね。

まず、重さについて。バッテリーとSDカードを含めたボディ重量は、なんと約461g!Pentax K-1は約1,010gなので半分以下。マイクロフォーサーズPanasonic GX-7でさえ402gですので、この驚異的な軽さは特筆すべき点だと思います。
軽いし小さいしで、肩にかけて歩くのが苦になりません。気になった時にさっと構えて撮影できるというのは、シャッターチャンスに強く、軽快な撮影テンポを稼ぐのに一役買っていると思います。(先日、やっと28mmが発表されましたが、それ以外に現時点でRFレンズにパンケーキレンズがないのが気になりますね。)
ちなみに、私の中で小型軽量というメリットが、比較的に重くなりがちな便利ズームの購入を抑止してくれているほどです。笑

オートフォーカス性能については言葉で表現できないくらい凄いです。他のミラーレス一眼を所有したことないので比較できませんが、購入当時に競合だったNikon機よりは間違いなく性能が格上です。
このことから、私はバリアングル液晶のモニターしまい、ノーファインダーでパシャパシャ撮影していくスタイルで利用しています。それでも、かなりの確度で思っていた位置にピントが来ています。

結局のところ、どうなのよ?

一日使ってみて私の中で導き出した結論は、このカメラは誰にでも勧められるカメラでは無いというものです。やはり、値段が高い。いろんな価格帯のカメラが発売されていますが、「この価格帯なら、こういうカメラが欲しいよね」っていうのがあると思います。そこに合致していません・・・
私はボディ内手振れ補正が欲しいとは思いませんが、ボディの質感をどうにかしてほしいというのが本音ですかね。(またはもう少し安く。。)

じゃあ、どういう人ならお勧めできるの?というと

  • 資金が潤沢な方
  • Canonのフルサイズミラーレス機の中で安価にAF性能を突き詰めたい方
  • 小型軽量を活かし、スナップシューター的な運用を考えている方

でしょうか。やはり、一番のネックは資金かな。RFレンズは安いor高いと、価格にメリハリがあるように感じます。ちょうど良い/程よい値段のレンズが拡充されると良いなと思いますが、エントリーと呼んでいるEOS R8がこの値付けで出てきたので期待はできないかもしれませんね。システムを拡充することまで視野に入れるとCanonさんは厳しいよね。

 

最後にタイトルの回収ですが、EOS R8はスナップシューターとして私の相棒になれると思います。スナップシューターとしてと前置きをしているのは、同じフルサイズのPentax K-1の代わりにはなりえないな、と感じているためです。

しばらくEOS R8と向き合ってみるつもりです。新しい発見があれば別の記事にさせていただきますね。

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